生きていてほしいと思う人がいる
生きていてほしいと思う人がいる。
インターネットに文章を載せている人だ。
現在その人とのやりとりなどは全くない。
勝手に文章を読んで勝手にいつか死にたいと考えなくて済むような環境に身を置けるようになってほしいと願っているだけだ。
もし私が富豪だったらその人の衣食住を全てまかなって、しんどいなかで働くなんてせずに好きなように生活してほしいと思う。
しかしそうなってもその人は私を好きにはならないだろう。
その人の見た目なんて知らないし実際の性格も知らないしもちろん恋愛感情などはないが、そんなことを考える。
べつに好きになってほしいわけではない。
ただその人が少しでも幸福を感じる日々が訪れたらいいのにと思っているだけだ。
でも好きになってほしいと思わないのは私がすでに夫から愛されているからだろうか。
もし私が孤独の身なら是が非でも愛されることを望むのだろうか。
ただ幸せでいてほしいと願いたい相手がこの世にはたくさんいる。
その人がその中の一際なのだ。
その人の存在が好きなのだ。
存在を愛せば見た目や中身が変わったところでどうということはない。
私が直接嫌いと言われるまでは好きでい続けることができるだろう。
私がもし富豪だったらまず夫を幸せにする方を先に考えなくてはならないが、私がその人のことを考える時夫は別の場所にいるのだ。
だから想像上の話ということになる。当たり前だが。
その人にそう思う人間が現実にもいてほしい。
富豪でその人の衣食住を全てまかなって、しんどいなかで働くなんてせずに好きなように生活させられる人が。
その人の存在を愛す人が。
恋愛でもそうでなくても幸せを願う人が。
あまりにも勝手すぎるがそう思う。
その人の文章を読むたびにいつもそう思っている。